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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TP-2編その4

太陽最接近後のアイソン彗星を追う

アイソンロス症候群を克服すべく、残骸の撮影に挑んだ。

場所は、東が開けていて、空もそこそこに暗いところ。今回は勝手知ったる野辺山高原を選んだ。

冬型気圧配置の天気は上々。
太陽と彗星の位置関係から、もし相応の明るさを保っているのであれば、ギリギリ撮影出来るんじゃないか?という祈りにも似た想いに後押しされ、深夜残業を終えたその足で一路中央高速道路を北上した。

明け方に向け、気温はどんどん下がっていく。
アメダスによるとマイナス10度。しかしどういうワケだか、霜が大量に降りている。
昇りくる土星と水星、それにアイソンの残骸を同一写野に捉え、タイムラプスをかまそうと準備を整えた。

しかし…しかしながら、まったく見えず…。

もちろん写真にも捉えることは出来なかった。少なくとも今日の時点で、近くの水星より明るい天体は、存在が確認出来なかった。もう少し、太陽からの離角が大きくなれば、もしかしたら…の感じはあるが、それは全く分からない。

と、いうわけで、アイソンロス症候群の特効薬入手には至らなかったが、その前にラブジョイ彗星の撮影に挑んだ。 

先月から順調に明るさを増し、現在は4等級くらい。12月下旬の近日点通過までにはさらに明るくなってくる気配。
午前2時ころ、北東の空に昇り、3時には撮影が可能な高度まで上がってきた。肉眼でも存在は分かる。双眼鏡では、明らかに恒星とは違うイメージで見える。尾っぽは、残念ながら見えないね。

で、まずは100ミリ望遠で地上とのコラボ。

うまく雰囲気が出たかな。

クローズアップ撮影は300ミリ望遠。

薄明前の30分間、充分な高度を得た上で、短時間露出の30連写。こちらもなかなかうまく撮れたんじゃないかな?

アイソン狂騒曲が無ければ、大きな話題にも成り得た不運な彗星。行く末、見守っていきましょう。

アイソン彗星の代わりにラブジョイ彗星の雄姿に救われた。アイソンロスが少し癒えた一日でした。

そして、日の出とともに会社に向かったのは言うまでもない。この趣味なかなか、しんどいなぁ(笑)。

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