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モバイル赤道儀 HOMETOAST Style 安田幸弘さん乗鞍編

TOAST Style

Vol.05安田幸弘さん(乗鞍編)

安田幸弘 YUKIHIRO YASUDA
1970年生まれ、埼玉県在住。大手音響機器メーカーで製品開発の仕事を手掛ける傍ら、週末には各地に出掛けて行き、広角レンズによる「星空のある風景(星景写真)」を中心に個性的な作品を撮影し続けている。個展やグループ写真展なども各地で開催。日本星景写真協会(ASPJ)会員。前回のレポートはこちら

乗鞍でのフィールドテスト撮影

8月の乗鞍で、やっとモバイル赤道儀TOAST Proを使用してのフィールドテスト撮影の機会が訪れました。今回のテストの目的は、中判カメラでのガイド精度の確認です。

まずは、ポーラファインダー(専用極軸望遠鏡)を使ってのセッティングを行ってみました。

ポーラファインダーは付属の取り付けステーを使用して、本体の上部裏側にガタの無いように確実に取り付けます。最初は安価な小型の三脚で試してみましたが、さすがに極軸を合わせる時にぐらつきがでて精度良く極軸をあわせることが出来ずに諦めました。

次に、カーボンのしっかりとした三脚に載せ変えて再度セッティングです。今回は、微動架台や自由雲台を使用せずにTOAST Proを三脚に直付けした状態で使用しました。

67を乗せた状態

極軸合わせは、真北に向けた三脚の脚の長さを変えて北極星の高度を調整しました。方位角は三脚の回転方向のクランプを緩めて調整しました。
この方法は微動架台を使用しないぶん、歪みやグラつきなどの要素も少なく、非常に安定した撮影が行えるのがメリットです。

この方法で簡単にセッティング出来たので、まずはデジタル一眼レフカメラで15分程度の撮影を試してみました。

デジタル一眼レフでテスト撮影

中判67カメラの70分露出もなんなくクリア

デジタル一眼レフカメラでの15分露出は全く問題の無いようでしたので、いつも使用しているペンタックス67で撮影してみることにしました。

カメラ:ペンタックス67Ⅱ
レンズ:45mm F4
絞り:F5.6
露出時間:70分
フィルム:コダック E200 +1増感
撮影地:乗鞍岳

結果として、67の45mmで70分間のガイドは問題ありませんでした。

これなら、今まで使っていた大きめのポタ赤と比較しても追尾精度は十分です。しかも軽量・コンパクト。山での撮影もすごく楽になりそうです。

ちなみにTOAST Proは、ペンタックス67を乗せた状態でも薄い本体のみで床に立つのには驚かされます。
計算し尽くされた絶妙なバランス設計が見て取れます。

ペンタックス67を乗せてもバランス良し

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