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モバイル赤道儀 HOMETOAST Style ≫オーロラ写真家堀田東さん

TOAST Style

Vol.09オーロラ写真家 堀田東さん

堀田 東 AZUMA HOTTA
1971年アメリカ生まれ。慶応義塾大学卒業後、フジテレビジョン勤務、マリンスポーツインストラクターを経て現在フォトグラファー。撮影対象は自然、人物と多岐にわたる。とくにオーロラ撮影に関しては、2001年で見たアラスカの壮大なオーロラに感動し、以来-50℃にも下がることがある極寒のアラスカブルックス山脈にて独創的な作品の撮影を続けている。オーロラ写真はポストカードやフォトパネルなどの製品をはじめ、モバイルサイトへの提供や各種媒体への掲載など多方面で発表。トークショーでのオーロラ啓蒙活動にも尽力している。

極寒の地・アラスカブルックス山脈

2001年から続けているオーロラ撮影で、主な撮影地としているアラスカブルックス山脈。今年もアラスカロケの時期(2・3月)がやってきた。今回の遠征では、いつもの機材に加えて「モバイル赤道儀TOAST Pro」を携えての遠征である。

アラスカブルックス山脈は、北緯68度、3月でも-40~50℃にまで下がることもある、北極圏に位置する極寒の地だ。日本で最も著名な登山家といわれた植村直己氏が、登山中、行方不明となったマッキンリー山脈から更に約1,000キロ北上した地にあるといえば、その過酷さが少しはお分かりいただけるかもしれない。

北緯68度での極軸合わせ

まずは極軸合わせ。TOAST Pro本体にある「ポーラアライメントホール」に北極星を入れた状態で固定することを目指す。TOAST Proの場合、日本の緯度(北緯35度前後)で撮影をする場合、緯度を考量し北極星をポーラアライメントホールに北極星を導入しやすいよう約55度の角度でシェイプをなして造られている。設計者の撮影者に対する細かい配慮に感心させられる。

ただ、今回の撮影地は日本ではなく、北緯68度のアラスカブルックス山脈である。そして美しいオーロラは、突然現れ、数十秒でピークを終えたり、消えてしまったりすることが多いため、オーロラが出始めてから撮影準備をしたのでは間に合わず、それでは良いオーロラは収められないことが多い。-20℃以下が標準である環境を考えても、準備時間は出来る限り効率良く、短めにしたほうが良い。
今回は、予め北極星方向に向けて角度を常に固定した頑丈な自由雲台を三脚に設置、この上にTOAST-PROを取り付けることで、三脚さえ水平を保っていれば、いつでも効率良く北極星を「アライメントホール」に入れること(極軸合わせ)ができた。

今夜の撮影地と決めた、数十キロ続くアラスカブルックス山脈エリアのあるポイントに到着した。オーロラは出ていないが、TOAST Proの設置をはじめる。

その2へ続く)

(※下の作例はTOAST Proを使用した成功例です)

カメラ:Canon EOS 5D Mark II
レンズ:15mm f/2.8 絞リ開放
感 度:ISO1600
露 出:20秒
追 尾:TOAST Pro(極地用特別仕様)
モード:星景撮影モード

その2へ続く)

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